数年前の話。
ランチのあと隣の駐車場の塀に座って一服しながら
道行く人を観察するのがお気に入りだった。
ふと視線を感じ辺りを見回すと
斜め45度からしまじろうが私に視線を向けていた。
しまじろうと呼ぶにはスマートすぎる彼女を
もっとふさわしい名で呼びかけようと考えあぐねてみたのだけど
結局のところ、私の中で彼女はしまじろうだった。
彼女であると感じたのも
しまじろうと呼びかけてしまったのも
自然なことだった。
しまじろうとはすでに友達になれた気がしたので
なにかお裾分けしたかったのだが
なにもなかったのでしょうがない、手招きしてみた。
近寄ってきたら何かいいことがある気がした。
しまじろうは一瞬ぴくりとしたっきり微動だにしなかった。
それでも、優雅さの中に時折みせる愛くるしい仕草を眺めていると
それだけでいい気分になれた。
愛される存在たる所以
キラーアクション
ツンデレ
招きはしてもそうやすやすと招かれない!
招きはしてもそうやすやすと招かれない!
さすが猫にゃん。